みなさん、こんばんは。
障がい者就労支援多機能型事業所(就労移行・就労継続支援B型)「てんとうむし上尾」のとがみです。

花粉が少し落ち着いたと思えば、今度はジメジメ・・
ジメジメも苦手なとがみです( ノД`)

さて、今回は前回の記事のケース①に対する回答編、として書いていきます。

※ケース①(Aさん)
体調を崩し、働くことが出来なくなってしまった。貯金も切り崩して生活しているが、不安な気持ちが常に付きまとう。
早く働かなければと思い、何度も社会復帰に向けてチャレンジしてきたが、そのたびに働き続けることが出来なくて、心身共に疲れてしまった。

Aさんの悩みに対して、
就労移行支援を利用して再び就職することを目指した場合、

①『まずは焦らずに心身の状態を整えましょう』  
②『体力や生活リズムを安定させましょう』
③『訓練を受けて、就職に必要な技能を身に付けましょう』
④『【疲れすぎない・無理しすぎない・自分の事を知る】ことが出来るようになりましょう』
⑤『長く働くことが出来るよう、自分に合った職場を考えましょう』
⑥『障がいについて、【伝える(開示)・伝えない(非開示)】や働き方(障がい者雇用・一般雇用)の選択、自分自身の得意・不得意を整理しましょう』
⑦『職場で働き続けるために、自分にとって何が大事なのかを知り、整理して、必要な力や考え方を身に付けましょう』
⑧『(就職したら→)心身の状態について、ひとりで抱え込まないように支援します。会社との間に入ってお互いに気持ちよく働くことが出来るように支援します』

という流れが、私たちてんとうむし上尾の就労移行支援で受けられる支援になります。
※それぞれが必要な理由は、また次回以降に説明しますね。

このような流れを踏んで、準備を整えて就職できた方は仕事を長く続けることが出来るというデータがあります。
(もちろん、必要な支援は人それぞれです(*’ω’*))


出典: 障害者雇用の現状等 (平成29年9月20日 厚生労働省職業安定局)

ですが、【貯金を切り崩していること】による不安が大きく、【早く働かなければいけない気持ち】では、上のように時間をじっくり掛けることが難しくなります。
現実として、お金の不安はそういうものですよね。
上の順番で言えば、①よりも前の段階ですね。

ですが、余裕の無さから心身面での不調に向き合うことが出来ず、入社と退社を繰り返すことも、より状態を崩す原因になりかねません。

そこで障害年金という制度が支えになります。
※障害年金は、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。(参考:日本年金機構)

白木や幸の記事でもある通り、障害年金の制度は全員が受給対象ではなく、金額もそれだけで生活が賄えることは難しいですが、受給出来ることによって、少なからず余裕を持つことが出来るのは事実です。
実際にてんとうむし北本の利用者の方でも、障害年金が支給されるようになり、腰を据えて訓練に取り組んだ結果、希望する仕事に就くことが出来た方もいます。

【回答】
Aさんに対し、てんとうむし上尾では
いわば土台ともいえる、その部分からサポートができる環境(障害年金に関する相談・助言・申請書類作成のサポート・請求への付き添い等)が整っていますので、訓練に並行して障害年金を受給するサポートを行い、安心を得て、てんとうむし北本で培った就労に向けての上記サポートを提供し、よりよい社会生活を送ることが出来るように支援いたします。

まずはどんな相談でも、悩みでも、お話しいただければ嬉しいです。
このような形で、不安に対して安心できるような見立てをお伝えいたします。
いつでもご連絡、お待ちしておりますね。