特例子会社に行ってみた。

こんにちは、代表の坂田です。
先日、ある特例子会社の見学に行ってきました。特例子会社ってご存知ですか?

ざっくり言うと、企業は障がい者雇用を一定の割合以上していかなければなりませんが、企業グループ内に障がい者雇用を中心に行う会社を作ったときに、その会社での雇用をグループ全体での障がい者雇用率の計算に含めることができます。

その「障がい者雇用を中心に行う会社」の事を特例子会社と言います。

障がい者雇用には集中配置型と分散配置型があって、特例子会社は集中配置型ということになります。たとえば、一つのお店とか課といった小規模部署に1人ずつ配属する方法が分散配置型です。

今回は伝手をたどって見学に行かせてもらいました。ボクは以前、他の特例子会社にも見学に行ったことがあるんですが、目に見えない工夫とか配慮がものすごいです。

なんて言うんですかね。制度的なものとか福利厚生的なものも大企業だとすごいんですが、それとはまた別に、マンパワーというかソフト面の強さというか、改善を積み重ねてきて今があるということをものすごく感じました。

たとえば、生産性を少しでも上げる、ということを全く諦めていないんです。配慮をしながら生産性を上げるのではなく、生産性を上げるために必要な配慮を見つけていくイメージです。だからこそ、個別の配慮に行きつくのだと感じました。

成果物は健常者がやっても障がい者がやっても同じもので、作業を工夫して、その人に合わせていく。そして能力を引き出すための投資ももちろんする。これらをうまく回すことで、みんなの居場所を作っていくんです。たぶん。

でも大会社だから、仕事を切り出せるというのも大きいかな、とも思います。絶対になくならないような確たる仕事があれば、そこに会社の形を合わせていくことはできますからね。その仕事がなくなるかもしれない、となれば、投資も配慮も無駄になってしまう可能性もあります。

勉強になると同時に色々考えさせられますね。