みなさん、こんにちは!
埼玉県指定 就労継続支援事業所「てんとうむし上尾」スタッフ石原です。

この所、涼しい日が増えてきましたね。「てんとうむし上尾」があるここ上尾市も、今日の最高気温は20度ぐらいと少し肌寒いぐらいです。皆様体調管理お気を付けてくださいね。

さて今日のブログは前回の「生きる伝説」の続きでMOTO GPネタ第2弾です。いつも趣味ネタですみません・・・・・・・

今回のタイトル、「肘を擦る???」って何のことかお分かりでしょうか?

バイクを運転してカーブを曲がるときには自転車と同じで右に曲がるときは右に傾いて曲がります。左に曲がる時は左に傾き曲がります。
その傾く事を「バンク」と言います。バイクのレースの世界などでは「バンク角」なんて表現もしますが、スピードを出してカーブを曲がるにはこのバンク角を深くしてより高いスピードでカーブを走ってコーナーリングをしていきます。

MOTO GPクラスになりますと、そのバンク角は途轍もなく高くなります。

上の写真は今日の主役のライダーのMOTO GPでのカーブを走行中の写真です。右に曲がっているのですが、バイクがどのくらい右に傾いているか(バンクしているか)お判りでしょうか?

なんと平均で60度傾いて走っています。そしてよく見てみると・・・

1枚目の写真もすぐ上の2枚目の写真も、バイクを傾きながら「肘を擦って」います。これって普通のライダーでは絶対に出来ない、「肘擦り走り」なんです。

この写真のライダーは、2013年にMOTO GPクラスにステップアップし、その年に史上最年少の20歳266日で初めてワールドチャンピオンになり、その後2014年 2016年 2017年 2018年 2019年と6度のワールドチャンピオンとなった、スペイン人の「マルク マルケス」です。

マルケスは2013年から「HONDA」のワークスライダー(HONDAが会社でレーシングチームを持ち、MOTO GPに参戦。そのチームのライダーに任命)としてMOTO GPに参戦。
以降ずーとHONDAのワークスライダーとして参戦しています。
彼が2013年にMOTO GPにステップアップしてきたとき、彼のライディングに皆が驚いたのが、「肘擦り走行」だったのです。

自分もバイクに乗っていますし、サーキットも走った事がありますが、肘を擦るほどバイクを倒しこむ(バンクさせる)事なんかまったく出来ません。
自分で走っているときに、「かなり倒しこんで走っている」って思っても、実際はそれほどでもありません。膝擦りは何とか出来ますが、肘を擦るほど倒しこむのは無理ーーーーー

なので、マルケスの走りを見たときは驚きました。とんでもない若者だと思いましたがあれから8年、彼はMOTO GPクラスにステップアップしてからあれよあれよと年間チャンピオン6回とMOTO GPを代表するライダーとなりました。

そしてマルケスはファンをとても大事にします。前回のロッシも人気がありますが、マルケスも同じく人気が高いです。イケメンですしね・・・・
日本でももちろん人気は高いですし、レースの時にマルケスのPIT(バイクを整備するところ)の裏側のパドックは、いつもファンでいっぱいです。3年前の日本GPに観戦に行ったときにパドックに入る事が出来て、マルケスのPIT裏に行って彼が出てくるのを待っていました。
彼が出てきてファンがサインを求めて電車のラッシュ時状態になりましたが、マルケスは笑顔を見せながら出来るだけ多くの人にサインをしていました。そこまでファンサービスするのはマルケスだけでした。

また、マルケスは日本の事が大好きで、日本GPはいつもスペシャルヘルメットで参戦します。上の写真は多分2016年の時だと思います。マルケスのヘルメットは日本のメーカーで「SHOEI」ですので、必ずスペシャルヘルメットで走行しています。

またマルケスは結構お茶目なところがあります。普通では考えられない事をマルケスのスポンサーである「レッドブル」と行っています。
日本ではやらないだろうなと思っていたのですが・・・・・・

上の写真、なんか変だと思いませんか?レース専用のバイクが日本の普通の道を走っています。
日本ではナンバーが付いていない車両は普通の道は走れないのですが・・・・・
実はこれ、箱根のターンパイクという有料道路で行われたレッドブルが日本のバイクと車文化を海外の方に紹介した動画を作成したときの写真なんです。

動画には、お蕎麦の出前で有名なスーパーカブや日本の名車スカイラインGTR、大型トラックやバイクの走り屋等、うまく紹介しています。

ちなみにマルケスはこの箱根ターンパイクを走った感想は「落ち葉が多くて怖かった」「けどアメージングな走行だった」と感想を述べていたそうです。

そんなマルケスですが、今年も大活躍すると思いましたが、第2戦で大きな転倒事故を起こし、右腕を骨折してしまい現在MOTO GPを欠場しています。

絶対王者が不在の為、今年のMOTO GPは初優勝ラッシュ‼ とても面白いシーズンになっています。その辺の情報はまた次回にでも(笑)

長文失礼しました。