みなさん、こんばんは。
障がい者就労支援多機能型事業所(就労移行・就労継続支援B型)「てんとうむし上尾」のとがみです。

4月2日(毎年)は国連の定めた【世界自閉症啓発デー】、また、4月2日から4月8日(毎年)は【発達障害啓発週間】でした。

【啓発】事業というもの、以前の私はその意義というものが漠然としていました。
漠然としていても、私自身「この人(障がいを持っている人)が社会で過ごすことは、日常生活においてなんら特別なことではない」という思いはありました。
たとえば、車いすの方が歩道で段差を前に手間取っているとして、≪その場面は自分の日常生活において異質で、困っているに違いないから・かわいそうだから助ける≫と一方的に車いすを押すのは違うよね、と。

それが、てんとうむし北本在籍中に鴻巣・北本地域自立支援協議会の 『精神障がい者の明るい未来のために』フォーラム、というイベントに関わらせて頂いたとき、自分の中で【啓発】の意味が理解できた気がしました。

福祉の仲間の言葉ですが、
「社会の理解によって、障がいは障がいではなくなる」
まさにその通りと感じます。

先ほどの車いすの例えで言えば、社会の理解は道路のバリアフリー化だったり、車いすでの段差はたとえ僅かに見えても転倒の危険性があることを知っていることによって、助けを求めていることに周囲が気付くことだったり。

今回は体調・予後の話ではなく、社会で共に生きることに焦点を当てたとして。
『障がい』や『病気』と聞いて、何が不安なのでしょうか。
また、周囲の人はどう思うのでしょうか。

しらないこと、得体のしれないもの、どうすればいいのかわからないこと、何かをしてあげなければいけないのか 等でしょうか。

そういったことに対して、漠然と『不安』を抱くのだと思います。

ご本人への直接的なサポートだけでなく、当事者を取り巻く、周囲のひとつの立場として、障がいや病気について「知る」「伝える」「知ってもらう」ことも私たちの役割です。

知ること、知ってもらうこと、伝えること、伝わることで、何かが変わる。
理解が深まれば、本人も、周囲の人も、不安が減っていく。

誰かに伝えるためには、自分自身はもっともっと知っていないと。

これからも広く深く学んでいきたいと思います。

また、ブログでも伝えていきますね。